老若男女、いろんな年代層に親しまれている将棋。
その将棋を生業にしている将棋棋士も10代から70代までかなりのバラエティに富んだ年齢層で構成されています。
そんな将棋棋士たちの平均年齢は果たしていくつぐらいになるのでしょうか。
早速、調べてみることにしました。
最年長は73歳 最年少は18歳
2021年6月6日現在、現役の棋士は171名在籍しています。
年代別の内訳は次のとおりとなります。
谷川浩司九段や55年組、羽生世代の棋士たちがひしめきあう50歳代の棋士が一番多くいることがわかります。
と言っても20歳代から50歳代まではそんなに極端な偏りもなくバランスの良い人数で構成されています。
最高齢は先日現役続行を決めた桐山清澄九段の73歳、最年少は伊藤匠四段の18歳(7ヶ月)です。
その差55歳。
「将棋は年齢に関係なく楽しめる」ということをこの年齢差が物語っているような気がします。
上場企業とほぼ同じ
東京商工リサーチによると2020年3月決算の上場企業1792社の平均年齢(中央値)は41.4歳。
一方、将棋の現役棋士171名の平均年齢は41.5歳で、上場企業の平均とほぼ同じことがわかりました。
一般企業の部長の平均年齢が50歳ぐらいとすれば、まさに羽生世代の棋士たちが今、その中枢を担っていると言えます。
女流棋士の平均年齢は?
日本将棋連盟所属、LPSA(日本女子プロ将棋協会)所属、そして、フリーの女流棋士である中井広恵女流六段を合わせて、現在、現役の女流棋士は69名います。
年代別の内訳は次のとおりです。
男性棋士と打って変わって20歳代が26人で一番多いことがわかります。
里見香奈女流四冠や西山朋佳女流三冠、そして、その背中を追う伊藤沙恵女流三段、加藤桃子女流三段の精鋭たちもこの年代に入っています。
さて、女流棋士69名の平均年齢は32.0歳と男性棋士よりも10歳も若い結果となりました。
20歳代と30歳代で半分強を占めている女流将棋界は男性棋士の老舗上場企業に対し、新進気鋭の若者が集う新興のIT企業と言ったところでしょうか。
10年後、20年後の未来図
いかがだったでしょうか。
この先、将棋界の年代による勢力図はどのように彩られていくのでしょうか。
現在の年代バランスで推移していくのか。
それとも、ある年代が急激に膨れ上がり均衡が崩れてしまうのか。
将棋界の移り行く姿に注目です。