棋聖戦 対局場

ホテルニューアワジの対局を振り返ってみた

昨日、行われた第92期棋聖戦第1局は後手番の藤井聡太棋聖が防衛に向けて幸先の良い1勝をあげました。

対して、棋聖奪還を目指す渡辺明名人は本来の力を出せぬまま土俵を割ってしまった感があります。

さて、棋聖戦第2局は将棋ファンにはおなじみの「ホテルニューアワジ」での開催です。

過去、多数の名局が誕生したこの地でどんな闘いが繰り広げられるのでしょうか。

そんな将棋の聖地である「ホテルニューアワジ」について調べてみました。

 

七冠が登場した初開催

「ホテルニューアワジ」での開催は今回で24回目となります。

昨年はコロナ禍の影響で開催は見送られましたが、一昨年まで8年連続で開催されました。

その「ホテルニューアワジ」で初めて棋聖戦が開催されたのは第67期の羽生善治棋聖(当時)vs三浦弘行五段(当時)戦です。

その後、第81期まで実に15年連続で開催されました。

お気づきの方もおられるかもしれませんが、三浦五段が棋聖を奪取し、羽生七冠の一角を崩したあの有名な期の第1局目がこの「ホテルニューアワジ」なのです。

ちなみにこの第1局目は三浦五段が勝ち、次の68期でも三浦棋聖(当時)はこの地で勝利をおさめています。

 

王者側が有利?

さて、過去23回における戦績は王者側の14勝9敗(2千日手)という結果になっています。

その間、佐藤康光九段は同地で4連勝羽生善治九段も5連勝を飾っています。

やはり、佐藤九段や羽生九段などは何度も同地を訪れているため、勝手知ったるニューアワジではないですが、平常心をもって対局に臨めていたのかも知れません。

 

最多局数はやはりあの方

次に個別の対局回数と戦績を見ていきましょう。

棋士名 局数
羽生善治 14 7 7
佐藤康光 7 4 3
郷田真隆 4 3 1
豊島将之 3 2 1
渡辺明 3 1 2
谷川浩司 2 2 0
三浦弘行 2 2 0
森内俊之 2 0 2
屋敷伸之 2 0 2
木村一基 1 1 0
永瀬拓矢 1 1 0
丸山忠久 1 0 1
深浦康市 1 0 1
鈴木大介 1 0 1
中村太地 1 0 1
斎藤慎太郎 1 0 1
藤井聡太 1 ? ?

ご覧ください。ニューアワジチルドレンの面々を(笑)

やはり、局数、勝ち数ともに羽生九段がトップです。

と同時に負けっぷりも堂々の1位です。

こうして見ると羽生九段にとって「ホテルニューアワジ」は、さほど相性が良かった地でもなかったのかなという印象です。

今回の対局者である渡辺明名人は今回で4回目の対局となります。

1勝2敗で負けが1つ先行しているので、今回勝って戦績をイーブンに持っていきたいところです。

 

初勝利かイーブンか

いかがだったでしょうか。

棋聖戦のスコアも気になるところですが、藤井聡太棋聖が「ホテルニューアワジ」で初勝利をあげるのか。

それとも、渡辺明名人が勝って、同地での戦績をイーブンにするのかこちらも楽しみです。

 

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