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棋士の名字と名前について調べてみた

早速ですが、

塚田「泰明」九段と横山「泰明」七段。

名前をそれぞれどのように読むかご存じでしょうか。

将棋ファンであれば、比較的簡単な問題かも知れませんね。

 

 

正解は塚田九段の方が「やすあき」、横山七段の方が「ひろあき」と読みます。

そして、村山「慈明」七段と言うと、これで「やすあき」と読むんですね。

もう、誰が「やすあき」でどちらが「ひろあき」なのか、頭が混乱してパニックになっちゃいそうです(笑)

本当に人の名前の読みって難しいですよね。

 

と、ちょっとフリが長くなりましたが、今回はそんな棋士たちの名字と名前について、調べてみました。

 

棋士の中で一番多い名字は?

日本で一番多い名字はと言うと「佐藤

これは皆さんもご存じだと思いますが、棋士についても例外ではなく、「佐藤」が一番多い姓となります

棋士(棋士番号有)327名を対象に調べた結果、以下のとおりとなりました。

2021年6月16日現在

 

ご覧のとおり、「佐藤」がダントツの10人です

 

棋界の佐藤さん

・佐藤豊六段

・佐藤庄平八段

・佐藤大五郎九段

・佐藤義則九段

・佐藤康光九段(現役)

・佐藤秀司八段(現役)

・佐藤紳哉七段(現役)

・佐藤和俊七段(現役)

・佐藤天彦九段(現役)

・佐藤慎一五段(現役)

※段位は2021年6月16日現在

 

そして、それに続くのが「伊藤」「渡辺」の5人「加藤」「木村」の4人となります。

さて、ここで何かお気づきの方はおられますでしょうか。

 

 

そうなんです。

上位5つの名字はどれも「名人(世襲制含)」に襲位したことのある姓なんですね。

まさに実力者揃いの名字が上位を占めました。

 

鈴木は何人?

ところで、日本で2番目に多い名字である「鈴木」は棋士の中で何人いるのでしょうか。

 

 

答えは、鈴木大介九段と鈴木輝彦八段の2名だけでした。

 

「佐藤」のダントツに比べ、2名だけとは少し、意外な気もしますね。

 

珍名さん集合

さて、棋士の中でも「佐藤」姓が一番多いことがわかりましたが、その反対に全国でも珍しい苗字を持つ棋士たちもいます。

早速、棋士希少名字トップ3を見ていきましょう。

2021年6月16日現在

No. 名字 全国順位 全国人数
1 安用寺 48324位 約40人
2 都成 40551位 約60人
3 三枚堂 30228位 約110人

出典:名字由来net(https://myoji-yurai.net/

 

「安用寺」が堂々の1位でした。

全国で40人とはまさに希少名字です。

安用寺七段は京都出身ですので、「安用寺」姓は寺院と何か関連があるのかも知れませんね。

そして、2位の「都成」姓も全国で60人しかいない希少名字となっています。

ほとんどが親戚筋ということになるのでしょうか。

また、3位の「三枚堂」も110人しかいない珍しい名字となっています。

余談ですが、試しに出典先のサイトで「一枚堂」「二枚堂」と検索しましたが、そのような名字は出てきませんでした(笑)

ところで「羽生」姓も案外珍しい名字だと思うのですが。全国で何人いるのでしょう。

 

 

答えはおよそ9700人

出典:名字由来net(https://myoji-yurai.net/

 

 

もっと少ないのかなと思いましたが、意外と多くてびっくりです。

「羽生」は<はぶ>と読んだり、<はにゅう>と読んだり、あるいは「にわ」などと読んだりしますので、結構多くの派閥があるのかも知れませんね(笑)

 

棋士の中で一番多い名前は?

そして、最後に名前も見ていきましょう。

棋士の中で多い名前はと言うとズバリ

 

 

「ひろし」です。

 

2021年6月16日現在

No. 名前 人数
1 ひろし 9人
2 あきら 5人
2 けんじ 5人
4 いちろう 4人
4 かずお 4人
4 けいぞう 4人
4 のぼる 4人
4 まこと 4人
4 ゆうじ 4人

 

表のとおり、実に棋士(棋士番号有)327名中、9人もいました。
現役だけでも最多の7人です。

 

棋界のひろしさん

・神谷広志八段(現役)

・小林宏七段(現役)

・関浩七段

・本間博七段

・長沼洋八段(現役)

・岡崎洋七段(現役)

・小林裕士七段(現役)

・宮本広志五段(現役)

・山本博志四段(現役)

※段位は2021年6月16日現在

 

それに続くのが「あきら」「けんじ」の5人という結果となりました。

 

 

個性ある名前たち

いかがだったでしょうか。

全国同様、棋士の中でも「佐藤」姓が一番多いことがわかりましたが、今後、「佐藤」姓がこのまま一大勢力を拡大して突っ走っていくのでしょうか。

それとも、新たな名字が1位の座を奪ってしまうのでしょうか。

そして、「安用寺」姓より希少な棋士が将来誕生するのでしょうか。

はたまた「ひろし」を脅かす名前が今後、増えてくるのでしょうか。

まずは次回(10月1日)昇段予定の新四段の名字と名前に注目しましょう。

 

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